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ハチマン日記
2020.03.10
ジャーナル
ハチマンの暮らし

【開催報告】文化的景観で湖と暮らしをつなぐフォーラム

文化的景観で湖と暮らしをつなぐフォーラム

~内湖の過去・現在・未来~

“今”を見つめ、”これから”を歩んでいく。

そんな元気をはぐくむハチマンジカン

私たち、まちづくり会社「まっせ」は、 2020年2月22日に 安土コミュニティーセンター2階会議室おいて、文化的景観で湖と暮らしをつなぐフォーラム~内湖の過去・現在・未来~を開催いたしました。 当日はおよそ40名の方々にご参加いただきました。

まず第1部では基調講演として 「かつての小中の湖 ー失われた景観を求めてー」 滋賀県立大学環境科学部 井手慎司先生から ご講演いただきました。

講演では、安土町にかつて存在した「小中の湖」は、戦中戦後の食糧増産計画に基づき、1942 年に着手され、滋賀県で最初に干拓によって消えた内湖であること、そしてかつて内湖の様子や当時の人々の暮らしぶりなどについて説明がなされました。

そして内湖干拓によって失われたものは、内湖本来の機能や生態系サービスであり、いわゆる人が自然から得る恵みであったとし、それが失われた景観ではないだろうかとご講演いただきました。

つづく第2部では、 大阪大学大学院工学研究科 大学院生の 平野章吾さんからガイドツアーが文化的景観の価値認識・保全の取組に与える影響について研究報告いただきました。

全国の重要文化的景観選定地域のなかで ガイドツアーを実施 している 48地域を対象に、選定によってガイド従事者や地域住民の意識に変化があったのかツアー実施によるまちづくりの活性化が見られたのかといった研究結果を報告いただきました。 

続いて活動報告として、まちづくり会社まっせマネージャー 田口真太郎から近江八幡の水郷風景翻訳家育成事業の活動報告が行われました。

今年度の育成事業でおこなったヒアリング調査、ワークショップを通じて、整理したガイド内容をはじめ、 ツアー中のガイド説明のデモンストレーション として、安土山の先端にある「千石岩」からのパノラマ写真をつかって、かつての風景やそこでの記憶などの解説を行い、 今後もツアーガイド育成を通じて安土地域の魅力の発信をすすめていく旨を報告しました。

第3部は「文化的景観の戦略的活用に向けて」をテーマにパネルディスカッシ ョン が行われました。コーディネーターには 滋賀大学環境総合研究センター 研究員 近藤紀章さん、パネリストには基調講演でお話しいただいた井手慎司先生とまっせ田口 マネージャー に加え、大阪大学大学院工学研究科 助教 松本邦彦さんを迎え討論が行われました。

パネルディスカッションでは、会場の参加者から回収した質問票(質問項目と感想)をもとに、パネリストから質問の回答を交え、自然再生を目的とした記憶の継承に関する意見や、文化的景観を活用した地域活性化の事例、ガイドツアーで利用できる古地図アプリの紹介など、多角的な意見交換が行われました。


関係者のみなさま、参加者の皆様ありがとうございました。